グローバル化する経済
経済がグローバル化することによって、何がもたらされたのだろうか?
の時代
:世界各地が国境の壁を越えて密接につながる
ヒトやモノ、カネ、さらに情報までもが地球規模で急速に移動
e.g.さまざまな国の人々が1つの職場で働く
世界の貿易金額の急速な拡大
→
cf.各国間の
1980年代以降:金融活動の
→国境をこえた資本取引や地球規模での金融機関の活動をもたらす
国際金融市場の成長は著しい
→膨大な量のマネーが国際金融市場で取引されている
通貨、外国為替、預金、証券
あらかじめ定めた価格で売買する権利などをつける
価格変動などによる損失を避けるための取引や金融商品
オプション:あらかじめ決めた価格で売買するかを選択する権利
スワップ:将来の金利変動リスクを管理する
国際金融市場と通貨危機
国際金融市場と通貨危機にはどのような関係があるのだろうか?
特定の富裕層や企業から私的に大口の資金を集めて運用する投資信託
1990年代以降に新興国市場で多くの資金を運用
⇔国内の金融市場が未整備なに資金が急激に流入するとを生じやすい
成長の鈍化や通貨の切り下げなどの予想が支配的になると、資金が一斉に引き上げられる
:急激な通貨価値の下落
e.g.(1997年)
タイの通貨が機関投資家による投機的な売買の対象となって暴落
タイやインドネシア、韓国の経済は大きな打撃を受け、IMF管理下となる
は危機に陥った国々に資本市場の規制緩和と自由化を求める
日本も対象国にを行った
=「ワシントン・コンセンサス」
さらにその国の経済を不安定にさせたという批判も
1999年の累積債務問題に端を発した
2001年のが相次いで発生
短期的な利潤追求をめざした金融機関の投機的な動向
規制が必要だが、ヘッジファンドは本拠地をに置くことが多い
※
規制がなく、税率が極めて低いことを呼び水として金融機関や企業を誘致する地域
e.g.カリブ海や地中海などの小国
法人税率をなくすことで多くの企業や富裕層を呼び込むことも期待される
サブプライム危機とリーマン・ショック
経済のグローバル化によって、どのような問題が生じたのだろうか?
21世紀初頭のアメリカ~ITバブル崩壊と同時多発テロが発生
金融緩和が進んだ結果、住宅ローンの金利が大幅に引き下げられる
→住宅投資が増加して住宅価格も上昇
2006年に住宅価格が下落に転ずる
→を組み込んだ債券の価格が低下
世界の機関投資家に大きな損失を与える
※
信用力の低い人を対象とした住宅ローン
リスクの高い債権を証券化し、高い利回りで発行
2008年:
アメリカの大手投資銀行の1つが倒産
政府の支援を仰ぐ金融機関が続出し、世界的な金融・経済危機に発展
2010年:
リスクの高い投資を制限
諸外国の情勢
中国
世界第1位の外貨準備高を原資とするを設ける
問題でアメリカに融資を行うために大量のを購入
BRICS
2004年頃からが上昇
需要増加と地政学的リスク、を背景とした年金資金の流入
2008年上半期にが急上昇
が高度経済成長を遂げて石油の需要が急増
と呼ばれる金融投資グループを通じて多額の資金が石油先物市場に流入
EU
2009年以降、がヨーロッパ全体に波及
、、、などに広がり、金融・財政危機を招く
2016年6月
は国民投票でからの離脱を選択
やによって雇用や社会福祉を奪われていると考えた国民が支持した
が進む中で「」の意思が表明された
アメリカ
大統領は「アメリカ=ファースト」(アメリカ第一主義)を掲げる
反グローバリズムに立つを推し進める
:中国製品に対する関税を引き上げ、中国も同等のを行った
世界経済の安定をめざして
世界経済の安定には、どのような課題があるのだろうか?
経済のグローバル化には課題も数多くある
自由な資本移動による国際金融の不安定性
→国際的な資本取引に課税するしくみが構想されている
タックス・ヘイブンの規制
リーマン・ショック後の
課題:金融規制のほか、財政赤字の削減、経常収支の不均衡の是正、通貨安競争の回避など
世界経済における不均衡や不安定性は依然として残る
(暗号資産)の構想
世界中の人々に資本へのアクセスを容易にする
犯罪組織による悪用や、不正アクセスの問題が起こる可能性もある
各国政府は民間企業による発行を抑制し、法定通貨に裏づけられたデジタル通貨の開発を進める
新たにデジタル課税を導入する国際的なルールづくり
を中心に進められる
2021年のG20で最終合意に達し、実施に向けて調整が続いている
の乱用防止
経済活動の実態がなく、租税回避を主な目的とする
多様な文化との共生
多様な文化や宗教をもつ人々と共生するためにはどうすればよいのだろうか?
ムスリム(イスラーム教徒)に対する共生の事例
イスラーム教で食べることを禁じられるものを使用していない料理
ムスリムの社員を雇用すると同時に、イスラーム圏の国々でも広く事業展開
ムスリムは世界人口の4分の1を占める
日本に住むムスリムも増えている
→日本人社員がムスリムの文化に関心をもつことが求められた
グローバル化と人の交流
2018年:改正
外国からの労働者が一段と増えつつある
⇔単に外国人が住みやすい、働きやすい環境を提供することだけではない
日本に住む私たちにも、他の国の人々の文化や宗教に配慮した対応が求められている
移民を多く受け入れてきたドイツの事例
従来から外国人労働者を受け入れるものの、もともとの住民との間で軋轢が生まれる
外国人労働者と住民との間で経済格差が残る
私たちの文化や習慣についても、積極的に理解してもらう努力も必要