第2章 人間としてよく生きる

07_人間の尊重

資料集

人間の尊重

人間中心主義

ルネサンスは人間の捉え方をどのように変えたのだろうか?

 

  「再生」を意味する言葉

  古代ギリシア・ローマ文化の復興

   ルネサンスの人々は、ギリシア・ローマの古典の研究を通じて、人間らしさを追求した

    =

     人文主義者はあらゆる分野で能力を発揮するを理想の人間と考えた

      e.g.など

  中世のキリスト教からの転換

   キリスト教は神を中心とし、人間を神のもとにおいていた

    →人間を神から解放し、人間を中心とすることを唱えた

     =

      e.g.

       人間は自分の生き方を選ぶ自由な意志をもっている

       自由な意志によって、人間らしく生きることができる

  人間の尊厳という考えは、人間の生き方を探究するにも受け継がれた

   e.g.:人間を「」と呼び、人間の尊厳が考えることの内にあるとした

     :「私は何を知っているか(ク・セ・ジュ)」

 

  純粋な信仰の復活をめざす運動

  人間は教会から自立しており、神のもとで平等な存在である

  

   人間は聖書だけをよりどころとした信仰によって救われる

   :人間は教会から自立している

   :職業は神から与えられた使命である

  

   :神の救いは予め決まっているものである

    →神の栄光を実現するためには、それぞれの仕事に励むべきである



近代自然科学の誕生

近代ヨーロッパでは、自然科学から見た世界の見方はどのように変わったのだろうか?

 中世末期から近代初期にかけて科学が進歩し、自然に対する見方が大きく変化

  

   太陽などが地球の周囲を回転するというを否定

   地球が太陽の周囲を回転するというを唱えた

  

   惑星の運動法則を発見

  

   観察と実験を重視

   物体の落下の法則を発見

   近代の物理学の基礎を築く

  

   万有引力の法則を発見

   近代の物理学を完成させる

  中世の自然観:神を中心とするもの

   →科学は中世の自然観とは異なる新しい自然観()を示すようになる

    の成立



知は力なり―ベーコン―

ベーコンは新しい科学を求めるために、どのような考え方に至ったのだろうか?

 

  さまざまな偏見()を取り除くことを唱える

   :人間に特有の感覚や知覚から生じる

   :個人の性格や環境から生じる

   :会話で言葉を不適切に使うことから生じる

   :誤った学説や理論を信じることから生じる

  人間のを重んじ、観察や実験を通じて確かな知識を得ようとした

   →を唱える

    個々の具体的な事実に対して観察や実験を行い、一般的法則・原理を見出す

     e.g.①さまざまな大きさ・形の三角形がある

       ②数多くの実際の三角形について内角の和を調べる

       ③すべての三角形の内角の和は180度である

  の立場に立つ

   知識の源泉を経験のうちに求める立場

    経験から得た知識によって人間の生活を豊かにすることが学問の目標だと考えた

     「



考える私―デカルト―

 

  人間のを重んじ、理性による推理を通じて確かな知識を得ようとした

  

   確かな知識を得るために、すべてを疑うことにした

    →「」は疑うことができない

     「」ということが絶対的真理

  

   絶対確実な一般的法則・原理を前提として、理性による前提を行い、結論を導く

    e.g.①すべての人間は死ぬ

      ②ソクラテスは人間である。ゆえに

      ③ソクラテスは死ぬ

  

   知識の源泉を理性のうちに求める立場

    人間は理性によって確かな知識を得ることで進歩する

     ※人間にははすべての人に等しく与えられている

      その使い方が重要であると主張

ベーコン『ノヴム・オルガヌム(新機関)』
 人間の知識と力とはひとつに合わさる。原因を知らなくては、結果を生みだすこともできないから。というのは自然とは、これに従うことによらなければ征服されないからである。