第1章 文明の成立と古代文明の特質

05_南アジアの古代文明

要点解説 資料集

南アジアの古代文明

どのような地理的環境が、南アジアの多様性を生み出したのだろうか?

南アジアの風土と人々

 

  現代ではインドやパキスタン、バングラデシュ、ネパール、ブータン、スリランカなど

   北部には、南部にはが広がっている

   西側には、東側にはが広がっており、その中央部にはが位置

  :アフガニスタンのカーブルとパキスタンのペシャワールを結ぶ

   アフガニスタンを北東から南西に走るの周辺地域

    →古くから重要な交易路として発達

  気候:の影響を受けて雨季と乾季が分かれている

   →雨季では稲やヒエ・アワ、乾季ではを栽培

    を組み合わせる

   北部地域~夏と冬とのあいだで激しい寒暖差

   南部地域~年間を通して気温が高い

  文化圏:北部のと南部のに分かれる

   古くから異民族が侵入を繰り返したが、



インダス文明

南アジア最古の文明が栄えたのは、どのような場所だったのだろうか?

 

  前2600年頃におこった

   の人々によって形成されたと推定される

  遺跡

   シンド地方の(インダス川中流)

   パンジャーブ地方の(インダス川上流)

   インド西部の(インダス川下流)

   インダス文字の刻まれた看板上の遺物が発見された

   ※最初に発見されたのはハラッパー

   →インダス文明はハラッパー文明と呼ばれることもある

    や穀物倉などを備える、煉瓦造りの

    が発見されている

     印章には

      現在に至るまで未解読

      シヴァ神の原型や牛の像なども見つかる

       →の源流と考えられている

    整然とした都市計画に沿って建設がなされた

     ⇔強大な権力を示すの跡は発見されず

  前1800年頃までに滅亡するも、原因は不明



A:  B:  C:



アーリヤ人の侵入とガンジス川流域への移動

 の侵入

  前1500年頃:西北からを越えてに移動

   の遊牧民で、貧富や地位の差がない社会を築く

   雷や火などの自然神を信仰し、様々な祭祀を行う

    それらの宗教知識はに記される

     ヴェーダはの聖典にもなっている

     e.g.『』:最古のヴェーダ

      太陽などの自然を神格化し、その神々に捧げた賛歌集

      『』や『ヤジュル=ヴェーダ』『アタルヴァ=ヴェーダ』などもある

 流域への移住

  前1000年頃:アーリヤ人が東方に居住域を拡大

   によって森林の開拓を進める

    鉄の刃をつけた木製の犂を牛に引かせ、稲を栽培

   馬とを使用

   先住民と交わりながら

    生産に従事しない王侯・武士や司祭などが生まれ、強い権力をもつ王がを行う

 の成立

  

   本来はアーリヤ人と先住民の皮膚の色の違いを示す「色」の意味

    →身分的上下関係を示すようになる

     支配階級(非生産階級):(司祭)と(武士)

     被支配階級(生産階級):(農民・牧畜民・商人)と(隷属民)

      これ以外に被差別民としてがいる(※現在ではと呼ばれる)

       後には商人、は農民・牧畜民という意味となる

      →最上位の司祭が司る宗教をと呼ぶ

  集団

   本来は「生まれ」を意味する

   他の集団の者との結婚や食事などを制限される

  

 :前6世紀頃までのバラモン教の聖典が編まれた時代

  

監修者 taisa68
最終更新日 2026-04-05
参考資料・一次情報
  • 山川『詳説世界史研究』
  • 山川『世界史図録』
  • 各分野の教科書・資料集・一次資料