第1章 文明の成立と古代文明の特質

03_文明の誕生

要点解説 資料集

文明の誕生

農耕と牧畜は、どのように始まったのだろうか?

農耕と牧畜の始まり

 約1万年前:氷期が終わり、新たな間氷期を迎える

  地球の温暖化 

   →現在とほぼ同じ気候や地形がみられる

    人々は洞窟から離れ、平地に小屋を建てて定住


 この頃の人間の暮らし

  :石器の先を砂などで磨いて刃をつける

  ※からへの移行期:

   がさかんに用いられる

  :穀物の採集に用いられる

  :加熱調理

   とくに(中国では)が有名

 

  食料の段階から食料の段階への飛躍

   =

  西アジア

   約1万年前:メソポタミア北部からアナトリア高原にかけての地域での栽培が始まる

   ヨルダン川西岸のやイラクので農耕集落が形成される

   麦作地の周辺には偶蹄類の動物が生育しており、羊が早く家畜化される

      その後、牛や豚などの飼育が始まる

  東アジア

   約9000年前:流域で稲が栽培

    丸みをおび、粘り気が強いジャポニカ種が多く栽培された

     cf.ガンジス川流域では粘り気が弱いインディカ種が栽培された

   約8000年前:流域でアワとキビが栽培

  中央アメリカ

   約9000年前:カボチャなどが栽培

   約7000年前:トウモロコシが大規模に栽培

  東南アジア

   イモを中心とした根栽農耕

  中央アフリカのサバナ地帯

   夏作雑穀のシコクビエ、モロコシを栽培

  農耕文化は環境の類似する周囲に拡大するとともに、互いに影響を与えあう

   ほかの地域から伝わってきた農耕文化を取り入れて、農耕を開始した地域もある

    アジアの麦栽培や牧畜は、7000年前ごろにヨーロッパに伝播

     日本列島で本格的に稲や雑穀の農耕がはじまるのは前5世紀ごろ

  

   前1千年紀:乾燥帯のステップで家畜技術と飼育技術が結合して生まれる

   広大なステップで、時期的な降雨を求めて家畜を大規模に移動させて行われる

   近隣の農耕地域と密接な関係をもつ

    遠距離交易に従事し、遠距離間の文化を伝達することも

  

   イギリスの、フランスの、日本のなど


文明の誕生

大きな文明は、地球の緯度でみるとどのあたりに分布しているのだろうか?

 各地への農業の広がり

  生産物が増大 

   →人口が増加し、階層が生まれる

    食料分配が制度化されるようにもなった

 :人口を大きな社会のなかに秩序立てた政治システム

  領土と、そこで生活する人々を支配する

 メソポタミアの国家形態

  潅漑施設の維持のために、組織化された集団とその指導者が必要となる

   神意を占う神官たちや収穫された農産物の管理・分配を行う王が現れる

    →

     神殿や王宮を中心にして余剰生産物を蓄積するが形成される

      e.g.メソポタミア:前4000年紀ごろ

     祭祀や財政・会計事務のためにが発達

     ※文字記録が存在する時代:

       それ以前をと区分する

        歴史時代はわずか5000年程度しかない

 支配階級の人々の暮らし

  美術・工芸品によって権力や富を誇示

  の使用 

   e.g.斧や刀剣、容器、装身具、留針など

  ※遠隔地から素材を輸入する交易の存在

  によって交易活動も統括された

 すべての地域の文明には共通性と地域ごとの独自性がみられる

  農耕文化を基盤とした国家が大河流域や高地などに生じ、文明をつくり出す動き

  東アジア:都市群の発達が比較的遅い

  古アメリカの一部:文字の使用が認められない

  

監修者 taisa68
最終更新日 2026-04-05
参考資料・一次情報
  • 山川『詳説世界史研究』
  • 山川『世界史図録』
  • 各分野の教科書・資料集・一次資料