第1章 世界の姿

ブラジル

ブラジル

ブラジルとはどのような国なのだろうか

ブラジル(ブラジル連邦共和国)は、南アメリカ大陸に位置する国で、大陸の約半分を占める。面積は約851万平方キロメートルで世界第5位、人口は約2億1千万人で世界第7位である。首都はブラジリア、最大都市はサンパウロ、観光地として有名なリオデジャネイロも主要都市である。

ブラジルの自然はどうなっているか

ブラジルの国土は、北部にアマゾン熱帯雨林、中西部にセラード(熱帯サバンナ)、南東部にブラジル高原、南部に温帯地域が広がる多様な環境を持つ。アマゾン川は流域面積で世界最大の河川で、世界最大の熱帯雨林を育んでいる。

気候は大部分が熱帯で、降水量は地域により大きく異なる。アマゾン地域は年中高温多雨、北東部は乾燥地、南部は温帯気候と、広大な国土に対応して多様である。

ブラジルはどのような歴史を歩んできたのか

1500年にポルトガルのカブラルが到達し、ポルトガル領となった。16世紀以降、さとうきびプランテーションが発達し、アフリカから大量の奴隷が連行された。ブラジルは南アメリカで唯一のポルトガル語圏の国となった。

19世紀にナポレオンの侵略を受けたポルトガル王室がブラジルに亡命し、1822年にドン=ペドロ1世のもとでブラジル帝国として独立した。1889年に共和制へ移行し、その後、コーヒー経済の発展、工業化、軍政と民政の交代を経て、1985年から現在まで民政が続いている。

ブラジルの社会と文化はどう特徴づけられるか

ブラジルは多人種・多文化社会である。ヨーロッパ系(ポルトガル、イタリア、ドイツ、日本など)、アフリカ系、先住民、それらの混血(ムラート、メスティーソ、カボクロなど)が混ざり合っている。公用語はポルトガル語、多数派宗教はカトリックだが、アフリカ系宗教(カンドンブレなど)やプロテスタントも増えている。

ブラジルは日本人移民の歴史も深く、世界最大の日系人社会(約200万人)を抱える。カーニバル、サンバ、サッカー、ボサノヴァなど独特の文化を世界に発信している。

ブラジルは現代世界でどのような位置にあるのか

ブラジルは南アメリカ最大の経済大国で、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の一員として新興国の代表格である。大豆、さとうきび(エタノール)、コーヒー、牛肉、鉄鉱石、原油などの主要生産国であり、世界の食料・資源供給に大きな影響を与えている。

一方で、アマゾン熱帯雨林の伐採は世界的な環境問題となっている。気候変動対策、先住民の権利、貧困・治安問題などは国内外の課題となっている。

監修者 taisa68
最終更新日 2026-04-22