太平洋
太平洋とはどのような海なのだろうか
太平洋は、地球上で最も広大な海であり、面積はおよそ1億5500万平方キロメートルに達する。地球の海洋面積の約半分、地球表面全体の約3分の1を占めている。アジア・オセアニアと南北アメリカ大陸の間に広がり、北はベーリング海峡を経て北極海に、南は南極海につながる。
太平洋の地理的な範囲はどこまでか
太平洋は北半球と南半球の両方にまたがる海で、東はアメリカ大陸の西岸、西はアジア大陸の東岸とオセアニアまでを含む。ハワイ諸島、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアなど数千の島々が散在しており、これらの島々を総称して大洋州と呼ぶこともある。
海域の中央部には日付変更線が引かれている。これは経度180度の付近を基準とした人為的な線で、海域に島がほとんどないため設定された。日付変更線をまたぐと暦の上での日付が一日ずれる。
太平洋はどのようにして名づけられたのか
太平洋という名称は、16世紀の探検家マゼランに由来する。マゼランがこの海を航海した際、嵐に遭わず穏やかな航海ができたことから「平和の海(Mar Pacífico)」と名づけられた。日本語の「太平洋」もその意味を受け継いでいる。
実際の太平洋は決して常に穏やかなわけではない。台風(西太平洋)、ハリケーン(東太平洋)の発生地でもあり、地震・津波の頻発地域でもある。太平洋の縁を取り囲むようにプレート境界が走っており、その地帯は環太平洋造山帯(環太平洋火山帯)と呼ばれ、世界の地震・火山活動の大部分が集中している。
太平洋は人々の生活とどう関わっているのか
太平洋は世界経済の主要な航路の一つである。日本・中国・韓国などの東アジア諸国とアメリカ大陸を結ぶ貿易路として、コンテナ船や原油タンカーが日々航行している。日本の貿易の太平洋側依存度は高く、太平洋ベルト地帯と呼ばれる工業地域が発達したのもこの海への面した立地と関係する。
また、太平洋は漁業の主要漁場でもある。日本のマグロ漁、ペルー沖のアンチョビ漁、アラスカのサケ漁など、各地域で漁業が営まれている。海流の交差地帯ではプランクトンが豊富で、それに支えられた漁業資源が世界の食料供給に貢献している。
太平洋に関わる地理用語にはどのようなものがあるか
太平洋に関わる地理用語には、海溝、島弧、海流などがある。マリアナ海溝は世界最深の海溝で、太平洋の西側、フィリピンの東に位置する。日本列島は環太平洋造山帯の一部であり、海溝と並行して島弧をつくっている。海流では北赤道海流、黒潮(日本海流)、北太平洋海流、カリフォルニア海流などが循環し、地球規模の気候に影響を与えている。